刺繍の始め方、実は道具より”図案選び”が9割だった

刺繍 始め方 初心者 趣味・娯楽
この記事は約14分で読めます。

「刺繍、いつか始めてみたいな」と思いながら、
道具の多さや図案の難しさに気後れして、

結局手をつけられずにいませんか。
実は刺繍を始めるために本当に必要な道具は、

驚くほど少なく、最初の1枚を完成させるまでのハードルは、
思っているよりずっと低いものです。

難しく見えるのは、道具屋さんの棚にずらりと並んだ材料や、
上級者向けの繊細な作品を最初に

目にしてしまうからかもしれません。
この記事では、刺繍をこれから始めたい方に向けて、

最初に揃えるべき道具、図案の選び方、
そして多くの人がつまずくポイントとその乗り越え方を、

順番にご紹介します。SNSで見かける繊細な花模様や、
細かい文字入りの作品を思い浮かべると、

自分にはとても無理そうだと感じてしまうかもしれません。
ですが、それらの作品も、

最初は誰もが不格好な1枚から始めています。
この記事を読み終えるころには、

きっと「これなら自分にもで
きそう」と感じていただけるはずです。


「スポンサーリンク」

なぜ刺繍は「始めやすいのに挫折しやすい」のか

刺繍は、針と糸と布さえあれば始められる、
もっとも手軽な手芸のひとつです。

特別な機械も、広い作業スペースも必要ありません。
電車の中や、テレビを見ながらのちょっとしたすきま時間で

も進められるのが大きな魅力です。
編み物やミシンを使う手芸に比べても、

道具のコンパクトさは群を抜いています。
小さなポーチひとつに、

針・糸・小さな布・ミニ刺繍枠をまとめて入れておけば、
旅行先やちょっとした外出先でも取り出して楽しめます。

年齢や性別を問わず楽しめるのも刺繍の特徴です。
子どもの手芸の授業をきっかけに

大人になってから再開する方もいれば、
まったくの初めてから始める方もいます。

「もう歳だから」「不器用だから
」という理由で諦める必要は、実はどこにもありません。

短い時間で区切りながら取り組める点も、
忙しい毎日を過ごす人にとって、

この趣味との相性のよさを感じるポイントのひとつです。
年齢や性別、これまでの手芸経験の有無にかかわらず、

誰でも今日から始められる間口の広さも、
刺繍という趣味が持つ大きな魅力です。

ところが実際にやってみると、
糸が思うように扱えなかったり、

図案通りに刺せなかったりして、
最初の1枚を完成させる前に道具箱の奥に

しまい込んでしまう方が少なくありません。
「始めやすい」と「続けやすい」は、

実は別の話なのです。Yahoo!知恵袋などでも、
「刺繍を始めたけれど、

どこから手をつければいいか分からなくなった」「上手に
なる方法が知りたい」といった声が数多く見られます。

同じようなつまずきを感じているのは、
決して自分だけではない
という事実は、

覚えておいて損はありません。その差を生んでいるのは、
センスや器用さの違いではなく、

最初の道具選びと図案選びで、
少しだけ回り道をしてしまっているケースがほとんどです。

順番さえ整理してしまえば、
誰でも無理なく1枚目を完成させることができます。

刺繍教室に通う時間がなくても、
独学で十分に楽しめるのも刺繍のよいところです。

動画やSNSで基本のステッチを学べる環境も整っていて、
昔に比べて「独学のハードル」自体はかなり下がっています。

問題は情報の多さではなく、
どこから手をつければよいか分から
ないという入り口の部分にあります。


「スポンサーリンク」

最初に揃える道具は、実はたった4つだけ

刺繍専門店に行くと、色とりどりの糸や、
さまざまなサイズの枠が並んでいて、

目移りしてしまうかもしれません。
ですが、最初に本当に必要な道具は、
次の4つだけで十分です。

刺繍針

もっとも一般的なのが
「フランス刺繍針」と呼ばれるタイプで、

初心者にはその中でも7番の針がおすすめとされています。
針の太さや先端の丸みが、

一般的な布と糸の組み合わせに扱いやすいためです。
針は消耗品ではないように思えますが、

使っているうちに先端が少し曇ってきたり、
通りが悪くなったりすることがあります。

何本かまとめて手に入る針セットを用意しておくと、
いざというときに困りません。

25番刺繍糸

刺繍糸の定番が「25番刺繍糸」です。
6本の細い糸がより合わさって1本になっているのが特徴で、

刺す部分やステッチの種類によって、
使う本数を1〜6本の間で調整します。

最初のうちは、
図案に指定された本数どおりに揃えるだけで問題ありません。

糸の色選びも、最初は難しく考えすぎなくて大丈夫です。
図案に色番号が指定されていれば、

その通りに揃えれば失敗はありません。
指定がない場合は、好きな色を数色だけ買って、

実際に布に刺しながら組み合わせを
楽しむくらいの気持ちで十分です。

糸を保管するときは、
束のまま放置するとすぐに絡まってしまいます。

厚紙にぐるぐると巻きつけたり、
専用の糸巻きカードに整理したりしておくと、

次に使うときに探す手間が減り、
余計なストレスを減らせます。最初の数本のうちは、
透明な袋にまとめて入れておくだけでも十分です。

刺繍枠・はさみ

布をピンと張るための刺繍枠は、
直径15〜20cmほどの木製や樹脂製のも

のが扱いやすいサイズです。
はさみは、糸を切る小型のものと、

布を切る大型のものを分けて用意しておくと、
それぞれの刃が長持ちします。

刺繍枠は、布を張った状態をキープしてくれるので、
線がゆがみにくく、仕上がりも綺麗になります。

「なくても刺せるのでは」と思われがちですが、
初心者ほどこの一手間で仕上がりの差が大きく出るため、

できれば最初から用意しておくことをおすすめします。
枠に布を張るときは、布がたるまないよう、

内枠と外枠の間にぴんと張った状態でセットします。
何度か張り直しているうちに、

ちょうどよい強さの感覚がつかめてくるので、
最初はうまくいかなくても心配しすぎる必要はありません。

これら4つの道具はいずれも、
手芸店だけでなく、100円ショップやネット通販で

も手に入りやすくなっています。
気負わず手を出せるくらいの手頃さで揃えられることも、

刺繍という趣味の大きな魅力のひとつです。
「最初から道具を一式揃えなければ

」と気負う必要はありません。
針・糸・布・枠がひとつずつあれば、

それだけでもう始められます。
足りないものは、
作品を作りながら少しずつ買い足していけば十分です。


「スポンサーリンク」

図案は「自分で写す」より「入り布」から始めるのが正解

道具の次に多くの人がつまずくのが、
図案を布にどう写すかという工程です。

ここでいきなり難しい方法に挑戦してしまうと、
刺す前の段階でやる気が削がれてしまいます。

実はこの工程こそ、最初のうちは思い切って手間を
省いてしまってよい部分
でもあります。

図案を写す3つの方法

図案を布に写す方法には、
主に3つのやり方があります。

図案をトレーシングペーパーに描き写してから、
チャコペーパーを間に挟んで布へ転写する方法が代表的です。

ほかにも、専用のトレーサーでなぞって写す方法や、
透ける布であれば図案の上に

直接布を重ねて写す方法もあります。
どの方法も、慣れるまでは線がずれたり、

かすれてしまったりすることがあります。
最初の1枚でうまく写せなくても、

それは技術不足ではなく、
単に経験の差にすぎません。

チャコペーパーには水で消えるタイプと
アイロンで消えるタイプがあり、

生地の色や仕上げ方によって使い分けます。
淡い色の布には濃い色のチャコペーパー、

濃い色の布には白いチャコペーパーというように、
コントラストを意識すると写した線が見やすくなります。

写した線は、あくまで「刺す位置の目印」にすぎません。
実際に糸で刺し終えたときには、

線の多少のゆがみは糸の下に
隠れて見えなくなることがほとんどです。

写す作業に完璧さを求めすぎず、
大まかな目安として捉えるくらいで
ちょうどよいバランスになります。

「図案入りの布」という近道

そこでおすすめしたいのが、
あらかじめ図案が印刷された「図案入りの布」です。

図案を写す手間そのものを丸ごと省略できるため、
初めての方でも針を持ったその日のうちに、

刺し始めることができます。
「まずは刺す感覚を覚えたい」という段階では、

図案を写す練習と刺す練習を同時にやろうとせず、
切り分けて考えるのが挫折を防ぐコツです。

慣れてきたら、
少しずつ自分で図案を写す工程にも挑戦していけば、

無理なくステップアップできます。最近では、
100円ショップや手芸専門店でも、

季節のモチーフやシンプルな動物など、
図案入りの布やキットが豊富に手に入るようになりました。

価格も手頃なので、
まずは気負わずに1つ試してみるのがおすすめです。

キットには、図案入りの布に加えて、
必要な糸や針までひとまとめになっているものもあります。

道具選びに時間をかけたくない方や、
「とにかく早く刺し始めたい」という方には、

こうしたオールインワンタイプのキットから
始めるのもよい選択です。

逆に、道具や図案をひとつずつ自分で
選ぶ過程そのものを楽しみたい方は、

あえて単品ずつ揃えていくのも悪くありません。
どちらが正解ということはなく、

自分に合った始め方を選べばよいというのも、
刺繍という趣味の懐の深さです。

大切なのは、どちらの始め方であっても、
「完成させること」を最初のゴールに置くことです。

道具選びや図案選びに時間をかけすぎて、
肝心の針を持つ時間が減ってしまっては
本末転倒になってしまいます。


「スポンサーリンク」

最初の1本、何を選べばいい?図案とステッチの選び方

道具と図案の写し方が分かったら、
次は「何を刺すか」を決める段階です。

ここでの選び方ひとつで、
完成までたどり着けるかどうかが大きく変わってきます。

図案は「小さく・単純に」を徹底する

最初に選ぶ図案は、思っているよりもさらに小さく、
単純なものを選んでください。

手のひらに収まるくらいのワンポイントで十分です。
大きく複雑な図案は、

途中で挫折したときの心理的なダメージも
大きくなってしまいます。「これくらい簡単すぎるかな」と

感じるレベルからで構いません。
小さな図案をひとつ完成させる達成感を先に味わってから、

少しずつ図案のサイズや複雑さを上げていくほうが、
結果的に長く続けられます。

図案選びで迷ったら、直線と曲線がシンプルに
組み合わさったモチーフを選ぶのがコツです。

星やハート、簡単な花のような形は、
線の種類が少ない割に完成したときの満足感が高く、

最初の1枚として選ばれることが多い定番の図案です。
好きなキャラクターや動物を

選びたくなる気持ちも分かりますが、
輪郭が細かすぎるものは、

最初の1枚には少しハードルが高くなります。
まずはシンプルな図案で「刺す感覚」そのものに慣れてから、

お気に入りのモチーフに挑戦するという順番のほうが、
結果的に満足のいく仕上がりに近づけます。

好きなモチーフへの挑戦は、
いわば「次の楽しみ」として

取っておくくらいの気持ちで構いません。
最初の1枚が完成した頃には、
針の運び方にもずいぶん慣れているはずです。

ステッチは3種類だけ覚えれば形になる

刺繍のステッチ(縫い方の種類)はたくさんありますが、
最初はアウトラインステッチ(輪郭線を描く)、

サテンステッチ(面を埋める)、
フレンチノットステッチ(点を作る)の3種類だけで、

驚くほどいろいろな図案が形にできます。
この3つさえ押さえておけば、

シンプルな花や動物、
イニシャルなどの図案は十分に完成させられます。

技法をたくさん覚えることより、
少ない技法を繰り返し使って「完成させる」経験を

積むことのほうが、長く続けるうえでは大切です。
アルファベットのイニシャルは、

特に初心者向けの練習素材としておすすめです。
直線的な部分と曲線的な部分の両方を練習できるうえ、

ハンカチやポーチにワンポイントとして刺せば、
そのまま実用品として使えるという嬉しいおまけもあります。

3つのステッチのうち、
どれか1つだけを繰り返し練習してから次に進む、

という順番にこだわる必要もありません。
むしろ3つを同時に使う小さな図案を

1枚仕上げてみるほうが、
それぞれのステッチの役割の違いを体で覚えやすくなります。

ステッチの名前を最初から
全部覚えようとしなくても大丈夫です。

図案の説明書きや動画を見ながら、
その都度確認して刺していけば、

自然と手が動き方を覚えていきます。頭で暗記するより、
手で覚えるほうが、この趣味にはずっと向いています。


「スポンサーリンク」

挫折しやすいポイントと乗り越え方

ここまでの準備を整えても、
実際に刺し始めると、

いくつかの「あるある」なつまずきに出会うはずです。
あらかじめ知っておくだけで、
慌てずに対処できるようになります。

糸がもつれる・よじれる

刺しているうちに糸がよじれてしまうのは、
ほとんどの人が経験する現象です。

これは技術不足ではなく、
糸そのものの性質によるもので、

針を軽く垂らして糸のよじれを戻したり、
糸を短めに使ったりすることで軽減できます。

糸を長く取りすぎると、
刺している最中にどんどん絡まりやすくなってしまいます。

「少し短いかな」と感じるくらいの長さで
小分けにして使うほうが、結果的によじれにくく、
快適に作業を進められます。

図案どおりの形にならない

「線がガタガタになってしまう」「思ったより太く仕上が
ってしまう」というのも、

最初の作品ではよくあることです。
少し離れた場所から作品全体を眺めてみると、

細部の粗さよりも、
全体の雰囲気のほうが印象に残ることに気づくはずです。

手芸店に並んでいる見本作品と自分の作品を
比べて落ち込んでしまう方もいますが、

見本の多くは何年も刺繍を続けてきた作り手の作品です。
今日の自分と比べるべきは、他人の完成品ではなく、

昨日までの自分だと考えると、
少し気持ちが軽くなります。

途中で飽きてしまう

大きな図案に挑戦して、
途中で飽きてしまうのもよくあるパターンです。

この場合は図案そのものを見直すよりも、
「今日はここまで」と区切りをつけて、

少しずつ進めるほうが、
結果的に完成にたどり着きやすくなります。

刺繍枠から布を外さずに置いておけば、
思い立ったときにすぐ再開できます。

「続きから始めるまでの手間」を減らしておくことも、
飽きっぽさを克服するちょっとした工夫のひとつです。

この3つのつまずきに共通しているのは、
どれも「自分だけが下手だから」ではなく、

刺繍という手仕事そのものが持つ性質だという点です。
糸はよじれるもの、線は多少ずれるもの、

集中力は途切れるもの。そう最初から知っておくだけで、
実際につまずいたときの受け止め方が大きく変わってきます。

ちなみに、何かに没頭できる趣味を探している方には、
趣味が見つからない大人へ、探し方をちょっと変えるだけでよかった
という記事も参考になるかもしれません。
よかったらあわせてご覧ください。


「スポンサーリンク」

刺繍がもたらす、手を動かす時間の心地よさ

刺繍の魅力は、完成した作品そのものだけではありません。
針を布に通し、

糸を引き抜くという単純な動作を繰り返している間、
頭の中の忙しい考え事から、

少し距離を置ける時間が生まれます。
スマートフォンを眺めている時間を、

少しだけ針仕事に置き換えてみると、
同じ「ぼーっとする時間」でも、

手元に何かが残るという違いに気づくはずです。1針1針、
じっくりと積み重なっていく様子を見ているだけでも、

不思議な満足感があります。
手を動かすことに意識を向けている間は、

仕事の悩みや、明日の予定といった考え事が、
自然と後ろに下がっていくのを感じることがあります。

頭を空っぽにしようと意気込む必要はありません。
ただ針を動かしているうちに、

結果として気持ちが落ち着いていた
というくらいの距離感がちょうどよいのです。

一人で静かに取り組んでもいいですし、
家族や友人とおしゃべりをしながら手だけを動かすのも、

また違った楽しさがあります。
テレビを見ながら、電話をしながらでも進められる手軽さが、

暮らしの中に自然と溶け込んでいく理由でもあります。
集めるほどに愛着が増していく感覚は、

文房具沼にハマる理由、実は「見つける快感」だった
という記事で紹介した心理とも、
どこか通じるものがあるかもしれません。


「スポンサーリンク」

完成した作品を”飾る・使う”楽しみ方

せっかく完成させた1枚は、
道具箱の中にしまい込まず、

ぜひ日常のどこかに登場させてあげてください。
完成した作品を実際に使う瞬間こそ、

刺繍を続けるうえで一番のご褒美になります。
使い方や飾り方は、
決まりごとではなく自由な発想で選んでよい
ものです。

身につけるもの・使うものに仕立てる

ハンカチやポーチ、巾着袋などにワンポイントとして刺せば、
そのまま日常使いできる実用品になります。

既製品の小物にひと針加えるだけでも、
世界にひとつだけの持ち物に変わるのが

刺繍のおもしろいところです。
お子さんの持ち物に

名前代わりのイニシャルを刺してあげたり、
よく使うエコバッグにさりげないワンポイントを

添えたりするのもおすすめです。
実用品として毎日使うものだからこそ、

目にするたびに小さな達成感を思い出すことができます。
洗濯を繰り返しても、刺繍糸は思っている以上に丈夫です。

日常使いする中で少しずつ色合いが
馴染んでいく様子を見るのも、
既製品にはない楽しみのひとつだといえるでしょう。

額装して飾る

もう少し大きめの図案であれば、
刺繍枠にそのまま入れて壁に飾ったり、

専用のフレームに入れたりする方法もあります。
玄関やデスク周りに小さな作品をひとつ飾るだけで、

部屋の雰囲気がぐっと柔らかくなります。
既製のポスターや雑貨とは違い、

自分の手で刺した作品には、
市販品にはない味わい深さがあります。

季節ごとに作品を入れ替えるのも楽しみ方のひとつです。
春は花、夏は涼しげなモチーフ、

秋は木の実、冬は雪の結晶というように、
小さな作品をいくつか作っておけば、

部屋の雰囲気を季節ごとに変えることもできます。
刺繍枠に布を張ったまま、

そのままインテリアとして
飾ってしまう方法も人気があります。

額装のように整った印象ではなく、
手作り感のある素朴な雰囲気を楽しめるのが、

枠飾りならではの魅力です。
誰かへの贈り物にするのもおすすめです。

既製品を買うよりも時間はかかりますが、
手を動かした時間そのものが、

贈り物としての価値を持つようになります。
相手のことを思い浮かべながら図案を選ぶ時間もまた、

贈る側にとってかけがえのないひとときになります。
手紙を書いてもらうと嬉しい気持ちになるのと同じように、

時間をかけて作られたものには、
既製品にはない特別な温かみが宿ります。

誕生日や記念日のちょっとしたプレゼントに、
小さな刺繍を添えてみるのも素敵な選択です。


「スポンサーリンク」

まとめ:完璧な1枚より、完成した1枚を目指して

今日ご紹介した刺繍の始め方は、
ひとことで言えば「道具は4つだけ、

図案は小さく単純に、
技法は3つから」という考え方に集約されます。

難しく考えるほど遠ざかり、
シンプルに考えるほど近づくのが、

この趣味の面白いところです。最初の1枚は、
線が曲がっていても、

糸の太さが揃っていなくても構いません。
それでも構わないどころか、少し不格好な最初の1枚こそ、

あとで見返したときに一番愛おしく感じられるものです。
完璧な作品を目指すあまり手が止まってしまうより、

まずは小さな図案をひとつ、
最後まで完成させることを目標にしてみてください。

その1枚が、次の1枚への一番の原動力になります。
道具を揃えるところから始めて、

図案を選び、糸のよじれに苦戦しながらも針を進めていく。
その一連の時間そのものが、

慌ただしい毎日の中で、
ふと立ち止まれる貴重なひとときになってくれるはずです。

うまくいかない日があっても、
それも含めて「刺繍を楽しんでいる」と

いうことに変わりはありません。何年も先、
ふと引き出しの奥からその1枚を見つけたとき、

「あのとき始めてよかったな」と思える日が、
きっとやってきます。今日という日を、

そのための最初の1針にしてみてはいかがでしょうか。
今日、お手元に針と糸があるなら、

まずは小さな丸をひとつ、
アウトラインステッチで縁取ってみること
から始めてみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました